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インフルエンザから赤ちゃんを守るため、母乳育児を続けましょう

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ニュースリリース

 インフルエンザから赤ちゃんを守るため、母乳育児を続けましょう

~ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(LLLI)

 インフルエンザがはやると赤ちゃんにかかったらどうしようかと心配になりますね。母乳育ちの子どもは母乳中の免疫によって病気にかかりにくくなることが知られています。親やほかの家族が感染症にかかっても、母乳を飲んでいる赤ちゃんは母乳に含まれる抗体の恩恵を受けているため、多くの場合、健康を保つことができます。妊娠中に感染もしくは適切なワクチンによって母親に免疫ができると、赤ちゃんをインフルエンザウイルスから守るためのIgA抗体が母乳中に十分に生産されます。もちろん、衛生面の配慮もウイルス感染を減らすのに役立ちます。

授乳中の乳幼児や親は通常、同じ環境でともに暮らしています。つまり、同じウイルスにさらされているのです。ひとたび授乳中の親がウイルスにさらされると、赤ちゃんや残りの家族も同様となります。乳幼児を乳房から遠ざけることは、乳幼児に不安をあたえることはあっても、感染を必ずしも防ぐことはできないかもしれません。むしろ、分離のストレスによって乳幼児の感染リスクを高めてしまうかもしれません。また、免疫学的な保護の役割を持つ授乳を中断したり、自分が望むよりも早くに母乳育児が終わったりすることにもなりかねません。

通常の場合、直接授乳を中断する必要はありません。もし親にインフルエンザ感染の疑いがある場合、例えば手洗いをよくして、ウイルス飛沫防止のためのマスクを着用するなどの衛生面に配慮することをおすすめします。まれに、授乳の中断が医学的に必要と考えられるような場合は、手でしぼったり、搾乳器を使ったりして、乳児に与えるといいでしょう。しぼった母乳にも、インフルエンザに対する抗体が含まれますので、乳児の感染やその重症化を防いだり、インフルエンザにかかっている期間を最小限にしたりする助けになります。

2018年2月に改訂した米国疾病管理予防センター(CDC)のQ&Aによると、インフルエンザにかかっている可能性があったり、診断されたりしたお母さんに、母乳を与え続けるよう推奨しています。母乳は、インフルエンザを含む多くの呼吸器疾患から赤ちゃんを守ります。母乳を介してインフルエンザが感染することはありません。インフルエンザ治療薬のオセルタミビルは、母乳中にほとんど出ないので授乳することによる薬の副作用の心配はほとんどないとされています。

LLLIの医学諮問委員会は、インフルエンザワクチンの効果や副反応について、保健医療専門家と相談することを提案しています。それぞれの国の保健医療機関では、関心のある人向けにインフルエンザワクチンに関する所見を出しているかもしれません。世界保健機構(WHO)のグローバルインフルエンザプログラム(GIP)では、世界中でインフルエンザ感染が広がった際のガイダンスを加盟国に提供しています。米国では、CDCが妊娠中や授乳中の人に予防接種を推奨しています。妊娠中や産後にインフルエンザの予防接種を受けることで、お母さんと赤ちゃん双方を約6ヵ月間、インフルエンザ感染から守ることができる、とする数年に渡るいくつかの研究データに基づくものです。

米国小児科学会(AAP)もまた、子どものインフルエンザワクチンに関する情報を提供しています。英国は、ウェブサイトでインフルエンザワクチンに関する情報を掲載しています。日本の厚生労働省もインフルエンザワクチンに関する情報を公開しています。追加の情報については、地域の保健医療従事者におたずねください。

※この情報は、LLLIから2018年1月22日に発信されたニュースリリースをもとに、日本の状況や、その後のCDCからの情報に合わせて改訳いたしました。

NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本

2018年3月

 

参考文献

Centers for Disease Control and Prevention (CDC). 2011-2018. Influenza. revised 12 February 2018. Accessed 27 February 2018 from https://www.cdc.gov/breastfeeding/disease/influenza.htm

La Leche League International. (2018). Influenza. Accessed 27 February 2018 from https://www.llli.org/breastfeeding-info/influenza/

(WHO、米国や英国の情報、根拠となる文献など詳しい参考文献はこちらから)

 

厚生労働省  平成29年インフルエンザQ&A  2018年2月27日アクセス

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html